真夜中の喝采―きんぴか〈3〉 |浅田 次郎
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真夜中の喝采―きんぴか〈3〉
浅田 次郎
光文社 刊
発売日 1999-09
価格:¥560(税込)
楽しませてもらいました。 2005-02-06
「きんぴか」シリーズの最終章。後半になるにつれ、著者の筆が一段と冴え渡ってくるようです。主人公の3人の個性が読み手にも飲み込めて行くに従い面白さが増してゆきます。3巻には「一杯のうどんかけ」「真夜中の喝采」「裏町の聖者」「チェスト!軍曹」「バイバイ・バディ」の5編。「一杯のうどんかけ」は「一杯の掛けそば」のパロディですが、貧しさで商いを行う家族が登場します。「真夜中の喝采」は、先に登場した硬派新聞記者の突然の死に立ち向か3人の物語です。軍曹の活躍が鮮やかです。そして「裏町の聖者」は、広橋の前妻の夫の物語です。現代の赤ひげ物語。軍曹の帰郷を描いた「チェスト!軍曹」。ラスト・シーンも素晴らしいです。煙草に火をつけようとして、マッチ箱に一本だけ残っていて「ありがてぇ」と呟く向井刑事。必要なものだけがあれば幸福であることを忘れてしまっている現代人へのテーゼとも感じられました。1~3巻まとめてお読みになることをお勧めします。
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この記事は2006/7/16に作成しました。
