勇気凛凛ルリの色 |浅田 次郎
|
|
勇気凛凛ルリの色
浅田 次郎
講談社 刊
発売日 1999-07
価格:¥580(税込)
浅田次郎ファンにとってはたまらない作品と言えるでしょう 2005-03-19
私の大好きな浅田次郎のエッセイの第1作です。痛快なエンターテイメント溢れる珠玉の作品が並んでいますので、何回読み返したか分からないほどの愛読書になっています。
エッセイという堅い響きの物ではなく、まるでオチのある短篇小説集のような仕上がりですから、難しい文章は皆無ですね。
けれども浅田次郎の人となりや人生観、社会への視点などが文章の至る所に感じられるわけですから、ファンにとってはたまらない作品と言えるでしょう。
執筆当時はまだ、『地下鉄(メトロ)に乗って』で吉川英治文学新人賞を受賞する前ですから、作家としてもその持てる力をセーブすることなく注ぎこんでいますので、それが文章から得られる感動の確かさとなって返ってきます。
我々の世代なら当然知っている「少年探偵団」の歌から、このエッセイのタイトルが付けられています。それにしても昔のことを良く覚えていると思います。作家としての天分を授かっていたわけですね。
50歳以上の方にとっては、昔懐かしい話が多く、共感を持って読まれていることでしょう。近い世代ですのでよく分かりますが。
この「週刊現代」に連載されたエッセイはその後、4つの作品集として世に出ました。本策がその第1冊目に当たりますので、もし感動されましたら、残りの3作も是非読んでください。味わい深いものばかりですので、その読後感の素晴らしさは保証します。
■続きを読む
この記事は2006/7/16に作成しました。
