薔薇盗人 |浅田 次郎
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薔薇盗人
浅田 次郎
新潮社 刊
発売日 2003-03
価格:¥540(税込)
著者得意の笑と涙 2005-03-05
短編集6編を収める。
中でも印章的なのは冒頭の「あじさい心中」。
出版社をリストラされたカメラマンと寂れた温泉街の場末のストリップ劇場であったストリッパーとの物語。前半、元カメラマンのストーリーと思っていると、後半の幸薄い人生を歩んできたストリッパーの独白になっていく。
年端のいかない頃、望まれない結婚生活の末、生まれた赤子。やがて引き離されるとわかっている我が子に知っている限りの物語を聞かせてすごしたふたりっきりの正月というシーンがただただ泣かせる・・・。
表題作の「薔薇盗人」は遠洋航海の汽船の船長である父親に対して小学生の息子が出す手紙形式で語られる・・。無垢な語りの中で浮かび上がる現実は皮肉が効きすぎてなじめなかった。
「あじさい心中」は出色だが、全体的には三ツ星。浅田ファンならチェックしてもよいかというレベル。
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この記事は2006/7/16に作成しました。
